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ピル

〜月経に関するお悩みを改善したい方へ〜

毎日服用することで、高い避妊効果が期待できるピルですが、生理痛・PMS(月経前症候群)の緩和・生理不順を整えるなど、女性特有の辛い症状を改善する効果も見込まれます。
また、コンドームを用いた避妊などに失敗したときにも、緊急避妊薬としてピルが使用されます。ピルは全ての女性が必ず服用するべき、というわけではありませんが、女性の不調やトラブルを解決する味方と考えることはできます。まずは、ピルの種類や効果などについて、正しい知識を持っておきましょう。
これまでピルといえば、「低用量ピル」「アフターピル」の2つに分けられてきました。M&Mクリニックでは、これまでの2種類に加え、「ミニピル」の処方を開始し、患者様にさらなる選択肢をご提案します。

ピルによる避妊のしくみ

図 ピルによる避妊のしくみ

低用量ピルとは

低用量ピルには、女性ホルモンが含まれており、毎日服用することで排卵を抑制し、高い避妊効果を発揮します。
また、避妊効果だけでなく、生理痛、PMSの軽減、月経量の減少、月経移動にも効果が期待できます。
日本では低用量ピルの使用率は13%に留まりますが、欧米では一般的に使用される薬剤です。近年、日本でもリスクを理解し低用量ピルを飲まれる方が増えています。

効果・効能

●避妊効果 

    • 99%以上の避妊効果が期待できます。 
    • 妊娠には卵子の排卵が必要です。低用量ピルを服用する と血液中の黄体ホルモン・卵胞ホルモンが増加し、脳が すでに妊娠していると錯覚をして排卵をストップします。 
    • 服用を開始して8日目(目安)から避妊効果が期待できます。服用していれば、休薬期間中も避妊効果は持続します。

●PMS(月経前症候群)の緩和 

    • 排卵から月経までの期間に、黄体ホルモンが急激に減少 するとホルモンや神経伝達物質に異常を引き起こすことが、PMSを引き起こす主な原因と考えられています。 
    • 低用量ピルを服用すると血液中の黄体ホルモンを増加さ せるため、PMSの原因を取り除くことにつながります。 

●生理痛(月経困難症)の緩和

    • 低用量ピルは排卵を抑えることで、生理痛の改善も可能 です。生理前の抑うつやイライラ、頭痛などで悩んでいる方は、低用量ピルで症状の緩和が期待できます。 

●ニキビや肌荒れの改善 

    • 生理やストレスによって、ホルモンバランスが乱れ、卵胞 ホルモンより黄体ホルモンの量が優位なると、皮脂の分泌が促され、ニキビができやすくなります。 
    • 低用量ピルを服用することで、ホルモンバランスを整えることが可能で、服用後すぐにニキビが治るわけではありませんが、長期の服用によって肌荒れやニキビの改善が期待できます。 

販売価格(税込)

トリキュラー錠28
  • トリキュラー錠28
    1セット(28錠)¥2,970
    • ※トリキュラーは、黄体ホルモン「レボノルゲストレル」を配合した第二世代の経口避妊薬です。
    • ※第二世代のピルには、不正出血が起こりにくい特徴があります。 

診察料金(税込)

  • ¥1,000
  • ※再診の場合、診察料金は0円
  • ※上記料金以外に、別途送料がかかります。

服用方法

  • はじめに赤褐色の錠剤を6日間、次に白色の錠剤を5日間、次に淡黄褐色の錠剤を10日間飲んでください。
  • 1日1錠を毎日一定の時刻に赤褐色の錠剤から順番に 28日間連続して飲みます。
  • 月経が終わっていても続いていても、同様の方法で、避妊する期間、繰り返し飲みます。

副作用

  • 最初の数日間は、吐き気、むかつき、頭痛、むくみ、乳房の 痛みなど、妊娠初期に似た症状が起こることがあります。 
  • 体が慣れるまでの一時的なものとなり、少量の不正出血が起こることもありますが、大抵は4~5日でおさまります。
副作用

・吐き気むかつき・乳房のはり

・痛み頭痛・偏頭痛・下腹部痛

・下痢・むくみ・体重の増加 

注意事項

  • 低用量ピルは女性ホルモンが主成分の薬であるため、乳がんなど女性ホルモンに由来する病気にかかっている、かかったことのある方は、服用することができません。 
  • 低用量ピルの成分である黄体ホルモンに血液を固まりやすくさせる特性があるため、血栓症のリスクが高くなる可能性のある方も服用できません。 
【ピルを服用できない方】
  • 重い持病のある方
  • 原因不明の不正出血のある方
  • 高血圧の方
  • 静脈血栓症などの病気にかかったことがある方
  • ひどい偏頭痛のある方
  • 35歳以上で1日に15本以上喫煙される方
  • 乳がん、子宮体がんの疑いがある、またはかかっている方
  • 妊娠中、出産後6週間以内、授乳中の方 

ミニピルとは

ミニピルは、女性ホルモンの卵胞ホルモンを含まない、黄体ホルモンのみの単独ホルモン剤です。ミニピルは、毎日同じ時間に服用することで、低用量ピルにも劣らない高い避妊効果が得られます。また、卵胞ホルモンを含まないことから、これまで低用量ピルの適用とならなかった喫煙者の方、35歳以上の方、BMIが高い方でも医師の指示の下、安全に服用できるお薬です。 

効果・効能

●避妊効果 

    • 毎日同じ時間に服用することで、生理周期の排卵期の 排卵を抑える効果があり、仮に排卵が行われたとしても、子宮頸管の粘液の状態を変化させて、精子の侵入を防ぎます。また、子宮内膜を肥厚させにくくし、受精卵が子宮内膜で着床することを防ぎます。 

●卵胞ホルモンによる副作用が少ない 

    • 低用量ピルには、卵胞ホルモンが入っており、35歳以上の方、BMIが高い方には、卵胞ホルモンの増加に伴う子宮体がんや卵巣がんの発生リスクがありました。 
    • ミニピルには、黄体ホルモンのみで卵胞ホルモンが含まれていないため、血栓症等の副作用もなく、35歳以上の方、BMIが高いの方でも安全に服用できるお薬です。 

販売価格(税込)

セラゼッタ
  • セラゼッタ
  • 1セット(28錠)¥2,970
    • ※セラゼッタは、1シート28錠の白色の避妊薬です。
    • ※全ての錠剤が同じ量の黄体ホルモンを含有する 1相性の経口避妊薬です。 

診察料金(税込)

  • ¥1,000
  • ※再診の場合、診察料金は0円
  • ※上記料金以外に、別途送料がかかります。

服用方法

  • 1シート28錠で1周期分となります。1日1錠を毎日同じ 時間(服用時間のずれは3時間以内)に服用します。 
  • 生理が始まった1日目から服用を開始し、避妊を続け たい期間まで飲み続けましょう。

副作用

  • ミニピルの飲み始めの頃に、不正出血が見られる可能性がありますが、お薬に身体が慣れてくると徐々に軽快していきます。また、ミニピルは、卵胞ホルモンを含んで いないため、低用量ピルで問題視されていた“血栓症”のリスクがほとんどありません。
  • 下記のような副作用があらわれる可能性があります。
副作用

・不正出血 ・乳房の張りや痛み・頭痛

・気分不良 ・月経不順 ・イライラ 

注意事項

  • いつもの服用時間から12時間以上時間がずれてしまうと 避妊効果は無くなります。3時間以上ずれてしまった場合、服用を続けながら1週間以上はコンドームを利用して避妊 をすること 
【ピルを服用できない方】
  • 乳癌、子宮内膜癌、子宮頸癌などのホルモン依存性癌の 既往歴又はその疑いのある方
  • 診断の確定していない異常性器出血のある方
  • 急性又は重篤な肝機能障害又はその既往歴のある方
  • 妊婦又は妊娠している可能性のある方 

アフターピルとは

緊急避妊剤は、避妊をしなかった、もしくは避妊はしたけれども失敗してしまった時に、その性行為が行われた72時間以内に服用する黄体ホルモン剤のことです。「アフターピル」とも呼ばれ、推奨されている時間内にできるだけ早く服用 することで、妊娠を阻止する効果が期待できるお薬です。
薬の種類によって妊娠阻止率は違いますが、72時間(3日) 以内の服用で約70%以上と言われています。 

効果・効能

●排卵を遅らせる

    • レボノルゲストレル錠を服用することで排卵が数日抑えられ、受精の機会をなくし妊娠を阻止します。

●受精卵が子宮に着床するのを防ぐ

    • 性行為後、排卵し受精卵となってしまっても子宮内膜の増殖を防ぎ、受精卵が着床するのを防ぎ、妊娠を阻止します。最新の報告では、妊娠率0.7%、妊娠阻止率※は90.1%と高い効果が認められています。
※排卵日付近の妊娠しやすい時期の性交渉で、妊娠を防ぐ確率のことです。

販売価格(税込)

レボノルゲストレル1.5mg「F」
  • レボノルゲストレル1.5mg「F」
    1錠¥7,700
  • ※アフターピル「ノルレボ錠」のジェネリック医薬品。

診察料金(税込)

    • ¥1,000
    • ※お薬をご購入された場合は診察料金0円
  • ※上記料金以外に、別途送料がかかります。

服用方法

  • 性行為後72時間以内にアフターピルを1錠服用
  • 服用が早ければ早いほど避妊効果はより高くなります。少なくとも性行為後24時間以内には服用することをおすすめいたします。

副作用

  • 下記のような副作用があらわれる可能性があります。
副作用

・吐き気・嘔吐・頭痛・倦怠感・疲労

・胸の痛み・生理不順・下腹部痛

・不正出血

注意事項

  • アフターピルを服用したからといって100%妊娠を回避できるものではありません。
  • アフターピルは「避妊しなかった」「失敗した」といった予期せぬ性行為にのみ使用するもので、服用後の性行為に効果はありません。 一時的に体のホルモンバランスを乱しますので、繰り返すことは出来るだけ避けてください。